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2017-04-18 00:00
(連載1)北朝鮮とシリアに対する米国、そして世界の対応について
真田 幸光
大学教員
国際社会は、「現行の世界秩序」に変化が見られるのか否かに大いに注目をしていると私は認識しています。世界秩序の変化については、「米中を軸とする大国同士の覇権争い」、「スペインや英国にも見られる国家の枠組みの変化の可能性」などが挙げられますが、最も予測しにくく、国際社会に少なくとも当初は悪影響を与えるであろう「イスラム過激派などに見られる過激派の動き」は、最大の懸念として挙げられると私は考えています。
こうした状況下、世界のリーダー国・米国の大統領に就任したトランプ大統領は、口頭では「私は米国の大統領である」という発言を繰り返し、「自国第一主義」の姿勢を示す、しかし、その実「大国・米国の論理を世界に浸透させようとする覇権主義」を強く意識した言動を示しており、読みにくい世界を更に読みにくくしています。そして、アジアでは、北朝鮮が執拗にミサイルや核実験を繰り返し、また、細菌兵器テロの危険性も指摘され、不安定要素が増しています。
米中が「金正恩氏排除」の点で一致しているのではないかとの見方も出る中、その金正恩氏は、どの国も信頼しない、頼れるのは「核兵器や化学兵器」のみであると言わんばかりの言動を繰り返していることを受けて、日米、米中、そして日米韓でもこの北朝鮮問題に関しては、様々な議論が水面下でなされているようです。今回の北朝鮮情勢に関しては、ロシアがその立場を明確に示しておらず、ややかく乱要因です。
また、中東ではイランとの対立姿勢を米国自身が強め、ペルシャ湾に空母を入り込ませている中、シリアは細菌兵器の使用に踏み切ったと報道されています。シリア問題に関しては、アサド政権を支持するロシアが、細菌兵器の使用は明らかなれど、シリア政府自身は細菌兵器を使用していないとの主張を繰り返していることを受けて、国連・安全保障理事会の拒否権を持つ常任理事国として、現段階では、中立的な第三者の確認が必要であるとして、明確にシリア制裁に反対の姿勢を示し、これに対して、米国は、安保理で何も決められないのであれば、米国は単独でも行動を起こすといきまき、実際に軍事行動に出ました。(つづく)
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