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2017-03-03 00:00
(連載1)「移民反対=ヘイト」の誤ったイメージ操作
倉西 雅子
政治学者
アカデミー賞の授賞式などでの発言を聞いておりますと、移民反対の主張は、あたかもヘイトクライムに当たるかのような口ぶりです。
移民反対を支持する人々が罪悪感を抱くように仕向けられているのですが、移民反対の主張は、外国人に憎しみの感情を持つヘイトクラムなのでしょうか。移民の受け入れに反対する理由には、政治、社会、経済、文化等の様々な側面があり、一概に移民反対=ヘイトとは言えないのではないかと思うのです。
外国人に対してヘイトの感情を持つに至るプロセスを突き詰めてみますと、政治的には、第1に、自国の安全に対する脅威があります。世界広しと雖も、外部からの侵略者に対して歓迎する国民はおらず、外国人が“敵認定”された場合には、個人的には善良な人であっても、ヘイトの対象とならざるを得なくなります。しかも、実際に、その外国人が出身国の命に従って居住国民の安全を脅かす行動をとれば、間違いなくヘイトされてしまうことでしょう。この場合、“ヘイトは罪なのか?”というと、そうとは言えないように思えます。
第2に、社会分野において外国人がヘイトの対象となる要因としては、治安の悪化があります。国や地域によって倫理観や道徳観には違いがありますので、治安状況の良好ではない国の出身者が移民となって居住し、居住国で犯罪に手を染めたり、出身国との間に構築された犯罪ネットワークやテロ・ネットワークを用いて活動する場合にも、一般の国民から悪感情を持たれる結果を招きます。治安の悪化を目の当たりにして、移民に対して警戒したり、避けられたりする一般国民のリスク防止行為を、自信を持って“ヘイトの罪である”と言い切れる人はいるのでしょうか?(つづく)
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