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2017-02-24 00:00
(連載2)トランプ大統領と世界について
真田 幸光
大学教員
また、同様に訳のわからない言動をする世界のトップに中国本土の習近平国家主席がいます。そうした米中の狭間にあって生きていく必要がある日本や韓国は決して楽ではありません。
こうした中、場合によっては、米中が大国同士、一旦手を組む可能性もあり、そうした意味でも、私たちは、分からないなりにトランプ大統領の言動に注目し、今後も慎重に対応しなくてはなりません。
そして、世界のビジネス界では「G2(米国・中国本土)の訳のわからぬ動きに頭を抱えている」との声も最近では耳にします。そして、例えば、中国本土に次ぐ世界の成長センターとして、人口大国で潜在的な労働者の数、消費者の数の多いインドに期待するグローバル企業は多く、世界的な不況にもかかわらず高成長を続けているインドに向ける期待は大きいのですが、「『トランプ政権の保護貿易主義』が変数として作用しており、米国以外の国に投資する計画を発表すると米国の怒りを買うのではないか?」といった懸念もあります。
また、米国のみならず中国本土政府の圧力もトランプ大統領登場と共に強まる中、海外市場戦略の修正を迫られて頭を抱えているところもあります。正に強者の論理、弱肉強食の世の中で生きていくことの悲哀が見られている、そうした時代に突入したのではないでしょうか。(おわり)
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