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2017-02-17 00:00
(連載1)習近平国家主席・総書記が率いるかつての『眠れる獅子』中国の展開
真田 幸光
大学教員
私は、大航海時代を迎え「地球は丸い、地球は太陽の周りを回っている」ということが判明した後、世界全体の利権を意識しこれを巧みに押さえた「大航海時代から既得権益者」として自他共に認める、そのうえでその力を誇示し「威信=Dignity」を以って国際社会に君臨してきた「大英帝国」には少しずつ陰りが見られていると見ています。そして、一方で、その大英帝国に一旦「眠れる獅子」とされたものの、再び世界の覇権国家として拡大しようとしている国が出てきており、それが「中華人民共和国」であると見ています。
もちろん、皆様方お気づきのように、その中国本土にもたくさんの「課題=問題」があり、一気に世界の覇権国家として拡大、君臨していくことは難しいと見るのが妥当でありましょう。しかし、そこは中国本土のこと、ここがチャンスと見れば「一気に世界覇権獲得に向かって動き出す」ということもあり得ると私は見ています。
そうした意味で、現在の中国本土のリーダーたる習近平国家主席・総書記の基本的な考え方には注意を払う必要があります。そして、その習国家主席・総書記の考え方を記した公式的なものの一つに「習近平 国政運営を語る」というものがありますが、これを見ていると習国家主席・総書記は「人民大衆はわれわれの力の源泉である」と述べつつ「腐敗反対・廉潔提唱の推進を図り、人民のための政治を行う」とし、「党と人民の結びつきを密接にしつつ、党の指導レベルを向上させることによって、人民大衆に富と幸せが分配され、明るい未来を齎していくことを約束する」といった姿勢を先ずは示しています。
即ち、先ずは「国内の足場固めをしっかりとし、一気に国際社会に出ていく為に国のベクトルを一つにする努力を行う」ことに腐心していると思います。こうした一方で、中華人民共和国の建国の意義を忘れず、またそれを守るが如く「中国本土の特色ある社会主義の堅持と発展に努力する」とし、その結果として「中華民族の偉大な復興の実現という中国本土の夢を必ず実現する」と人民の心に訴えているのであります。(つづく)
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