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2017-01-05 00:00
(連載1)国際刑事裁判所の脱退の動きと世界秩序の変化の可能性について
真田 幸光
大学教員
私は最近世界全体で起こっている現象として、「格差、特に貧富の格差を背景として、世界には現状に対する不満が強まっており、変革を求める気運が強まっている」と見ています。しかし、現行の秩序を守ろうとする勢力、特に現行の秩序を守ることによって既得権益を守りやすいと判断する勢力は、これら、変革を求める声には反発、むしろ、現行の秩序を守ることが然るべき姿勢と主張し、「法令遵守」を旗頭にして、変革を求める勢力を事実上、封じ込めるような動きを示す場合もあり、こうした状況下にあって、多くの一般的庶民には、えも言われぬような、「閉塞感」が漂い始めていると私には感じられます。
更に、こうした情勢下、覇権を意識する国家のリーダーの中で現行の覇権国家に対して、「挑戦状」を叩きつけ始めている国も見られるようになってきたと私は見ています。2014年6月に、「米国を除くアジアの国々でアジアの新しい秩序を作りたい」と宣言した中国本土の習近平国家主席などはその典型的な例とも言え、今や、「第二次世界大戦後の米国を中心とした世界秩序に対して、変革を求める気運か強まってきている」とも考えられるのであります。
そして、実際に世界では、例えば、「現行の世界秩序を司る一つの組織である“国際司法裁判所”の威信」に対する疑問を投げかける勢力も出てきており、この国際司法裁判所の判決を事実上無視する中国本土や国際司法裁判所の組織から脱退する意向を示す国も出始めています。
国際金融の世界ではまた、「国際通貨基金や世界銀行グループの威信とその動き」に対して疑問符を投げる組織や国も出始めており、こうした間隙を縫って、中国本土は中国本土が主導するAIIBやBRICS Bankを設立、更には、通貨・人民元のSDR構成通貨入りを成し遂げてしまいました。(つづく)
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