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2007-03-07 00:00
連載投稿(1)地球温暖化現象の真因は炭酸ガスだろうか
小山清二
特許庁先任審判官
地球生態系を破壊する元凶として炭酸ガスが原因とされ、その解決に向けて、京都議定書の実現が、米国、ロシア、中国などの主要国の加盟を欠いたまま、日欧先進国が中心となって動き出しているが、その実現達成も、画期的な世界的・歴史的な技術革命無くしては殆ど不可能な状況となってきた。そこで、原点に立ち返って、昨今の異常気象の真因を巡って考察してみたい。
今日、地球的規模での異常気象の背景には、成層圏におけるオゾン層の破壊が関係し、その原因として様々なものが考えられている。その中でも、目下の通説では、地球温暖化現象の主因として、炭酸ガスがあげられているようだ。これは、炭酸ガスが高度2000メートルとか、3000メートルとかのハワイ島上空で観測されたから、太陽光熱の反射で地球の温暖化が発生しているというものである。しかしながら空気よりも重い炭酸ガスやフロンガスは、3000メートル上空の対流圏までは対流現象で舞い上がって停滞することはあり得るかも知れないが、更に上空の8000から1万メートルの成層圏にまで達して、オゾン層を破壊しているとは到底あり得ないものと思われる。
空気よりも重い炭酸ガスが、空気よりも軽いメタンガス等に間接的に影響を及ぼし、その結果オゾン層の破壊をもたらしている、といった間接効果ガス説なるものも最近登場しているようだが、真の原因が分からずに、迷走していることを伺わさせるものだ。即ち、間接効果ガス説なるものは、炭酸ガスが直接的原因でないことを述べているわけであり、後ろめたい自信喪失が見え隠れするからだ。炭酸ガスを間接的な原因であるとすることは、結局直接の因果関係が何も解っていないことを認めるに等しいからだ。
炭酸ガスは、植物の光合成作用によって空気中から吸収され、酸素に変換されて空中に放出されるし、また雨水等に溶解して海洋に運ばれ、そこで貝等の炭酸カルシウムとして吸着されて沈殿し、大自然界では循環している。それに植物による光合成作用と言っても、単純に空中に現存する炭酸ガスだけの吸収分解だけでは、量的に大きく不足しているようである。
そこで、光合成作用などで大量に消費される炭酸ガスは、我々の想像を遙かに超えて、地殻内部から大量に空中に放出されているようだ。即ち、炭酸ガスは、植物の光合成作用による吸収・蓄積から植物の腐敗によって大地へと蓄積され、また、海洋の貝殻への吸着・蓄積から海洋底へと堆積されており、更にそこから地殻内部を通して大陸地殻の隆起へと、そして地上への放出、空気中への還元へと、実に壮大な地球規模での大循環作用が働いているようである。(つづく)
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