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2016-10-21 00:00
(連載1)人口のひょうたん型現象の危機にある中国
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
その国の経済成長を予測するのに有効なポイントの一つは、人口構成だ。人口ボーナスという言葉がよく使われる。労働者世代が、子どもや高齢者世代よりも多いと、経済成長は後押しされる。
日本は1945年に終戦を迎え、1947年から1949年にベビーブームが起きた。この時に生まれたベビーは15年~20年で労働者となるのだ。1960年代に入ると彼らが日本経済を下支えする戦力となった。日本は自動車産業、家電産業などで大量の若くて安価な労働力を必要とした。彼らは団塊の世代と呼ばれ、次々と労働力になり、日本は世界に類を見ないほどの経済成長を遂げた。その団塊の世代は高齢化していき、日本の人口ボーナスは消えていった。それは日本経済停滞の一要因だ。
中国では第一次ベビーブームは1950年代前半にあったが、1959年~61年の「大躍進政策」の失敗の後の第二次ベビーブームが大きい。1962年~68年くらいの期間だ。その世代が労働力となったのが1990年代だ。それからの20数年間は中国は経済的に急成長を実現した。彼らは今、40代から50代になろうとしている。第一次ベビーブーム世代はすでに引退年齢に達している。
中国は第一次ベビーブーム、第二次ベビーブームによる人口の急増から1979年に一人っ子政策を導入した。徐々に子どもの数は減少した。現在では20代前半までの人口は非常に少なくなっている。これから若い安価な労働力が激減していく状態になる。すでに人口ボーナスが消えつつあるのだ。(つづく)
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