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2016-08-25 00:00
(連載1)トランプ大統領誕生の可能性
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
アメリカ大統領選で実業家のドナルド・トランプ氏が共和党の候補者に正式指名されてから1カ月が経った。ほとんどの政治学者・評論家が予想しなかった展開だ。私も何度か、アメリカ大統領選の共和党候補者の予想について書いたが、最後にはトランプ氏は失速するとしていた。完全に読み違えた。1年前からトランプ氏の「ブーム」は報じられたが、こうしたことはアメリカ大統領選挙ではありうること。実際に予備選が始まれば、一気に泡沫候補になるだろうというのがおおよその予想であった。それくらいトランプ氏の発言には違和感があったし、共和党の主流の方向とも合致するとは思えなかった。
しかし、トランプ氏は正式指名までたどり着けた。後は本選が残るだけである。民主党のヒラリー・クリントン氏も人気がない。「ヒラリーで地獄、トランプでも地獄」といわれるかつてない状況に陥っている。トランプ氏の核兵器使用発言で、「ヒラリーで地獄、トランプでは地獄もなくなる」とさえ揶揄される状況だ。
特筆すべき展開は、共和党の主要議員や元高官らがトランプ氏に反旗を翻しているのだ。ヒラリーがいいわけではないが、トランプは絶対だめだ、というのである。予備選挙の間は不協和音がでても、いったん候補者が決まれば、基本的にノーサイドとなり、自党の候補者を応援するのが普通だ。それでも嫌な場合には一切選挙には関わらないのがアメリカ政治に関わるトップ政治家の礼儀であった。今回は、声高らかにトランプ批判をするのだから尋常ではない。
ニューヨーク・タイムズなどによれば、ブッシュ前政権などで外交・安全保障政策を担った共和党の元高官ら50人が、大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏を批判し、同氏への投票を拒否する書簡に署名した。書簡は、トランプ氏が当選すれば「アメリカ史上で最も無謀な大統領になることは間違いない」と警告している。考えられない展開だ。自分が属する政党の候補者をここまで批判するとなると二大政党制のアメリカの政治構造の根本を否定するようなものだ。(つづく)
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