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2007-02-27 00:00
最近の日米関係について思うこと
長谷川 和年
元公務員
「久間防衛相の米国批判発言、訪米より先になった安倍首相の欧州訪問などの日本のわずかな『変化』で、米国から見れば疑問が芽生える」とのメディアの解説があるが、私は、日本は米国と価値観を共有する強靱な関係を有しており、かかる心配は無用であると信ずる。
安倍首相は就任後、先ず訪中、訪韓をされた。中国は日本と価値観を異にする異質な国である。従って、このような国とは首脳間の随時の意見交換が必要である。日本と米国は価値観を共有し、あらゆるレベルで交流対話が常に行われている。従って欧州訪問より訪米が後になっても日米関係には毫も影響はない。
久間防衛相の発言も、イラク戦争、沖縄の基地問題に関する自分の所見を偶々述べただけであって、これらの問題に関する政策の変更をもとめているわけではない。寧ろ、アメリカ側から見て、このような所見を有する防衛相が居るにも拘わらず、対米協力政策を着実に実施している安倍首相の度量の大きさが評価されるのではなかろうか。
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