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2016-05-13 00:00
(連載2)トランプ氏の世界の安全保障政策
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
総合的にアメリカの世界的な影響力は低下していきます。パックスアメリカーナのもとに、軍事だけでなく、経済・政治・社会・文化のアメリカ支配がありました。「アメリカはアメリカの利益だけを考える」という姿勢は実際にはアメリカの利益にならないこともあります。トランプ氏はTPPにも反対です。一種の保護主義政策とみていいのでしょう。これはアメリカ経済にプラスよりも大きいマイナスをもたらす可能性があります。
このように考えると、トランプ氏の政策はアメリカにとっても大きな問題があるとは思います。しかしそれでもその方向性に進むと決断があればそうなるのかもしれません。想定していなかった事態です。
折しも、日本では憲法改正と集団的安全保障の問題が議題になっています。トランプ氏の「自分で防衛しろ」という方向性の明示は、日本のタカ派でさえ想定していなかった日本軍事化への後押しになるかもしれません。これだけ不安定な東アジアで、アメリカ抜きで防衛しろと言われたら、軍事化と東南アジアの諸国らとの集団的安全保障の枠組みを形成するという主張は支持を得る可能性が高いでしょう。
トランプ大統領の誕生はない、と思います。しかし私を含めて多くの人はトランプ氏が共和党候補者になることはない、と言い切っていました。それがあれよあれよという間に、候補者になりそうです。あれよあれよという間にアメリカ大統領になる可能性も否定できなくなりました。東アジアにとっては悪夢の展開になる可能性があります。(おわり)
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