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2016-04-15 00:00
(連載2)中国人の爆買いのなくなる日
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
円高も進んでいます。アベノミクスの成果かどうかは別にして、安倍内閣になってから円安が進みました。外国人旅行者からすれば、「日本のものは安い」と映りました。しかし、2014年後半から2015年前半くらいまでは1元が20円くらいだったのが、今は17円位になっています。消費を落とします。
また中国政府は、海外で購入した商品を国内に持ち込む際に課す関税を引き上げました。中国財務省などによると、対象は、入国する個人の荷物や郵便物に対する関税で、これまでの4段階(10~50%)から3段階(15~60%)に変更しました。海外での消費を減らそうという中国政府の意図でしょう。中国の輸入品にはいくつもの税金がかけられます。「関税」「増値税」「贅沢品などにかかる税」の3つの税です。だから、海外に行って持ち帰る方が安くなるという構図でした。しかし、海外で購入して持ち込むものにも関税がかなりかけられるとなると、そのメリットは減少します。わざわざ海外にまで行って買い物をするまでもなくなるのです。
また一時期の心理的な開放感も爆買いを引き起こす要因でした。それが徐々に薄れてきます。これは中国人旅行者が「普通」になるということです。おそらく異常なまでの爆買いがなくなり、普通の観光客の買い物になっていくのです。爆買いという言葉もかなり早くなくなると思います。来年くらいにはもうなくなっているかもしれません。
ただ、訪日観光客の数はまだ増え続けるでしょう。中国からの観光客数も減るとは思えません。全体としては、外国人の観光客対策は必要でしょうが、ここ2~3年の爆買いを想定していてはだめだと思われます。(おわり)
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