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2016-03-17 00:00
(連載1)韓国の国会で11時間39分のフィリバスター
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
私にとって分からないのは、政治家が議論に時間を費やすのではなく、議事を遅らせるための様々な手段を使うことです。日本でも牛歩戦術などが話題になることがあります。議論が白熱して深夜まで、あるいは夜を徹して国会審議というのならともかく、ほとんど議事の遅延のための遅延行為となると私の理解を超えます。議論の機会が認められない独裁政治下なら、様々な直接行動も時と場合によっては意味があるのかもしれませんが、いわゆる民主主義国ではこうした行為は民主主義の健全な運用にもマイナスだと思っています。ちなみに私は国会でのヤジも不適当だと思っています。
韓国の国会でフィリバスターといわれる議事妨害が長時間行われ、話題になっています。テロ防止法成立を阻止するために野党は長時間演説をすることによって議事を妨害する行為をしています。「共に民主党」の鄭清来(チョン・チョンレ)議員は11時間39分にわたる演説を行ない韓国最長記録を更新したと報道されています。ほぼ半日の間、演説を続けるわけで、話す方も聞く方も忍耐力と体力勝負ですね。さすがにこれには朴槿恵大統領も、「本当に、どのような国でもありえないあきれた現象」と怒りをあらわにしたようです。
ただこの行為はほかの国でもあるのです。アメリカ大統領選挙で共和党候補者の一人、テッド・クルーズ氏は2013年9月にオバマケアに反対する立場から、21時間以上にわたるフィリバスターを行っています。ほぼ丸一日、演説を続けたわけです。これまでのアメリカの記録はストロム・サーモンド議員による24時間18分といわれます。これは丸一日以上です。韓国以上ですね。
これは体力の限り演説をすることによって、多数派が折れることを期待するものです。体を張った政治行動と見る人もいるようで、状況によってはプラスの評価になります。テッド・クルーズ氏もこの想定外のフィリバスターによって名前を売ったといわれます。(つづく)
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