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2007-02-21 00:00
連載投稿(1)ロータリー平和センターによる人材育成
高橋 一生
国際基督教大学教授
ロータリークラブ(メンバーは世界で130万人、そのうち日本は9万人)は100年を越す歴史をもつ。多くの社会貢献を行なっているが、その目玉として2002年から平和研究・紛争解決センター(略してロータリー平和センター)を世界の7箇所に大学内の機関として設立した。アジア地域ではICU(国際基督教大学)内に置かれ、2004年以降は小生が所長を勤めている。このプログラムは、世界中のロータリークラブから推薦を受けた若者の中から毎年60-70名ほどを選び、彼らに平和研究分野における修士課程の教育をこれらのセンターを通じて行なうことを目的としている。
7センターはICUのほかに英国のブラドフォード大、米国のカリフォルニア大バークレー校、ジュウク大・北カロライナ大合同センター、アルゼンチンのサルバドル大、豪州のクイーンズランド大、フランスのシアンスポ大である。このうちパリのシアンスポは大学院として未発達ということでドロップアウトすることになった。また2006年からは学位プログラムとは異なる短期(3ヶ月)研修制度がタイのチュラロンコーン大ではじまった。将来的には仏語の大学とアフリカの大学等を加え10ほどのセンター体制になるものと思われる。
これらのセンターはそれぞれ強い個性をもち世界にアピールしており、なかなか魅力的なものばかりである。しかし小生はこれらのセンターが共通の要素をもつことによってこのプログラムはより一層世の中に役立つことができるのではないかと思っている。そこでこれらすべてのセンターとロータリー財団に平和構築論をこのプログラムの共通テーマにするための作業を呼びかけたところ、驚いたことに直ちにそれらすべての人たちの賛同が得られた。2006年3月にICU、国連大学、ロータリー財団の共催で平和構築論と大学院教育という題の国際ワークショップが国連大学において開催された。チュラロンコン大も含めた8センターから所長ないしはその代理が参加し、また各センター代表の学生とICUのすべてのロータリー奨学生も参加した。100名ほどのロータリアンも熱心に議論に聞き入っていた。(つづく)
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