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2016-02-16 00:00
(連載1)北東アジア情勢について
真田 幸光
大学教員
私は、世界の中で、「言った者勝ち、やった者勝ち的言動」を繰り返す中国本土政府に対する不信感を持っている者の一人であります。中国人の多くの私の友人たちは、一人一人立派であると感じますが、何故、国家となると、こうも去勢を張り、事実上の、「覇権主義的言動」を繰り返すのか、隣国の庶民として心配もしています。
こうした中、世界の潮目も変わり、中国本土との覇権争いや過激派対策などを意識し、米国の国内からは、「米国の逆襲」を待望する声が強まりつつあると私は見ています。そして、国際金融面から、そして、軍事、外交面から、「米国の世界に於ける威信」を取り戻そうとする動きが強まる、そして、その為には、米国の新しいリーダーとして、誰が相応しいのかと言った議論も強まると見ています。
こうした中、私は、米国の多くのリーダー達は、中国本土との覇権争いを意識し、既に北東アジアでは、「日米韓」の関係再強化に向けて動き始め、そうした視点から、先ずは、関係が崩れている、「日韓関係」の修復に向けて、水面下で、活発に動いていると見ています。そして、北朝鮮問題をテコにして、「米軍と韓国軍の関係再強化」にも動き始めているとも見ています。更には、総統選挙と立法院選挙に野党・民主進歩党が勝利した台湾にもアプローチを強め、改めて、「日米韓に加えて台湾を含めた連携による中国本土包囲網の再構築」に米国は動くと見ています。
当然に、中国本土は、そうはさせじと韓国や台湾に対する取り込み作戦を継続するとともに、インドネシアやタイを新たなコアに、これに加えて、中国本土が、従来より関係が深いラオスやカンボジア、或いはミャンマーも可能な限り取り込みながら、中国本土と東南アジアの関係強化を図り、米国に対抗してくると思います。こうしたことから考えると、米国にとっては、韓国と共に台湾がきちんと米国側に来てくれるのかが一つの重要なポイントになるかと思います。そして、独立志向が強いとされる民主進歩党が立法でも行政でも勝利したことは、米国にとっては、台湾を再び、米国に大きく引き戻すチャンスと見ているのではないかと私は考えています。(つづく)
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