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2016-01-21 00:00
(連載2)シリアがサウジとイランの代理戦争の場になる可能性
児玉 克哉
社会貢献推進機構理事長
シリアも同様に代理戦争の場になりうるのです。アメリカやロシアも参戦する可能性はありますが、それは戦争の拡大を意味します。アメリカは今ではシェールガスがあり、中東が以前ほどの重要性がなくなっている今、大きなリスクをかけることはしないでしょう。ロシアも同様に思えます。私はこれが逆に危ないと思っています。米ロがサウジアラビア、イランに歯止めをかける役割をあまり果たさないのではないかと思うのです。
ISIS撃退の名のもとに、サウジアラビアもイランもシリアへの攻撃を行うことができます。エスカレートしてくれば確実に内戦、そしてそれを超えた代理戦争に発展しうるのです。そしてそれはシリアにとどまるか、という最悪のシナリオもありえます。シリアのクルド人過激派が関わるようになると、イラン内クルド人組織やトルコ内クルド人組織、イラク内クルド人組織なども関わってきます。スンニ派対シーア派にとどまらず、ISISやクルド人組織なども巻き込んだ複雑な戦いの可能性があります。
誰にとってもいいシナリオではないでしょう。中東での和平は日本にとっても重要なポイントです。日本の石油やガスの多くは中東からのもの。そして日本は中東に関してはそれほど明確な色をつけておらず、多くの国は親日と言われます。日本は軍事的な攻撃などに関わるのではなく、平和外交による調整役としての存在感を示してほしいと思います。中東和平を下支えするような存在感ある外交はできないのでしょうか。
いずれにしても中東の動きは注目です。2016年は中東が激しく動く年となりそうです。(おわり)
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