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2016-01-14 00:00
(連載1)韓国経済動向について
真田 幸光
大学教員
「アジアの四龍」或いは「アジアのトラ」と言われ、奇跡の経済成長を成し遂げた韓国について、最近は、「歯の抜けたトラ」、「奇跡の化けの皮が剥がれた韓国経済」といった指摘が出てきています。韓国にとっては屈辱的な表現でありましょうが、最近ではこうした屈辱的な批判がなされていることを韓国国内のマスコミでも紹介されています。
こうした中、韓国経済は米国が昨年末約10年ぶりに利上げを行ったことから、更に悪化する可能性もあるとも見られています。リーマンショックと言われる2008年の世界的な金融危機の直接的な原因となった米国経済が回復してきていることを受け、米国は市中に放出した資金を回収し、引き締めを行い始めることを宣言した格好であります。私は、これを、客観的、長期的に見れば、「極めて正常な動き」と見ています。
しかし、中国本土が人民元を切り下げ、欧州も景気浮揚のために追加利下げを実施している為、世界の金融市場には、方向感を失い、これにより不安感が拡大しているとも言えます。これに最近では国際的なテロ活動などを背景とした社会不安も加わり、原油価格が下落傾向を示し、韓国の主要輸出市場だった中東も韓国からの輸入を手控えるかもしれません。
こうした世界的な経済不安を乗り越えなければならない状況にあって、韓国経済の体力は目立って低下しているとも言えましょう。韓国国内では、こうした状況をしっかりと認識しつつ、「製造業と輸出が主導する韓国経済の成長モデルは終焉を迎えた。対処療法では、韓国が抱える慢性化した経済危機を乗り越えられない」と指摘する声が強まっています。(つづく)
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