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2015-11-24 00:00
(連載1)TPPと著作権問題は時間との競争
緒方林太郎
衆議院議員(民主党)
TPPで著作権の有効期間が、著作者の死後50年から70年になるようです。以前、内閣委員会で「今の著作権ビジネス収支は、輸出2,000億円、輸入1兆円で8,000億円の赤字。これを固定することにならないか」と聞きました。先日の党部門会議でも同じ質問をしました。文化庁の答えは「著作権収入の大半はソフトウェア関係。50年が70年になっても大して変化はない」、「クールジャパンの促進に役立つ」、そういう答えでした。失笑の後、同僚の傑物たる宮崎タケシ議員が「今、クールジャパンの各作品の作者になっている人が亡くなるのが仮に30年後として、それから70年。100年後まで作品が保護されることを約束することは、今の日本のコンテンツ産業に何の意味があるのか」と厳しく問いただしていました。大した答えは無かったと思います。
そんな中、ディズニー関係でミッキーマウスとクマのプーさんについて調べてみました。最大の問題はミッキーマウスなのですが、実はクマのプーさんの著作権の状況が、TPPの発効との関係で面白そうだということに気付きました。
まず、クマのプーさんの著者ミルンが亡くなったのは1956年1月31日。この場合、1957年1月1日から50年で計算しますが、更に日本については太平洋戦争開始から講和条約までの期間が「戦時加算」ということで著作権が停止しており、その分の3794日(10年+144日)が加算になりますので、現在、クマのプーさんの著作権は1957年1月1日から60年+144日経過後の2017年5月中旬まで有効になるはずです。
この時点でTPPが発効していなければ、クマのプーさんの著作権は切れてしまいます。一度、パブリック・ドメイン化してしまえば、もう復活することは出来ません。(つづく)
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