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2015-10-30 00:00
(連載3)「世界の記憶」といわゆる南京事件
緒方林太郎
衆議院議員(民主党)
これらを踏まえれば、「世界の記憶」に南京事件が登録された関係で、日本国としてチャレンジする点は「世界の記憶」の「政治利用」に集中すべきだと思います。これだと、国際社会的に通りがとても良いのです(というか、これ以外の主張はまず通らないのです)。
あと、最後に日本の対ユネスコ分担金、拠出金を止めるのかどうかという議論について一言。まず、報道が混乱しています。止めようとしているのが、分担金なのか、拠出金なのかがよく分かりません。国際機関においてこの2つは全然違います。拠出金は自主的なもの、分担金はユネスコ憲章に基づき総会で決定される義務的な色彩の強いものです。ある方が「分担金は町内会費、拠出金は町内でやる山笠の協賛金」と言っていました。上手いなあ、と感心しました。大体、そんなイメージでいいです。
この違いをはっきりとさせない報道が多いですね。拠出金を止めるのより、分担金を止める方が遥かに重大なことはご理解いただけると思います。拠出金を止めるのは不満の表明くらいで止まりますが、分担金を止めるのはユネスコに完全に背を向けること(脱退の数歩前)、それくらい違います。分担金を止めてしまうと、今、長崎のキリスト教関連遺産群の世界遺産登録、(私の地元の)戸畑祇園山笠、博多祇園山笠を始めとする山笠、鉾、山車の無形文化遺産へのシリアル・ノミネーション、こういった日本各地が心待ちにしているものまでをも犠牲にすることになります。
そこは政策判断なのでしょうが、普通に考えたら拠出金減額くらいで不満の表明をするくらいがギリギリなのかなと思います。(おわり)
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