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2015-10-20 00:00
通商交渉の隠された大ネタ
緒方林太郎
衆議院議員(民主党)
昔から通商交渉については、日本農業新聞が(農業以外の分野も含めて)相当に詳しいと思っていまして、記者の皆様とも良好な関係を築かせていただいております。旧知の日農記者の方から「何故、日本の一般メディアはライト・トラックの事を取り上げないのか?」とご指摘がありました。「(そんな事に気付く)日農、恐るべし」なのですが、正に私もそう思っていました。
アメリカでのライト・トラックの関税は25%です。自動車が2.5%ですので10倍の関税です。工業品ではちょっと考えにくい水準です。この「ライト・トラック」という表現が曲者なのです。「なんだ、トラックなんてアメリカに輸出してないだろ?大したことないんじゃないか?」と思う方は多いでしょう。違うのです。ライト・トラックというのは、とどのところ「SUV」です。あれをアメリカの関税分類ではライト・トラックと呼んでいるのです。この辺りは、sankei businessのこの記事(http://www.sankeibiz.jp/express/news/140219/exb1402191023000-n1.htm)が詳しいです。
そして、想像いただけると思いますが、アメリカ市場の主力商品はこのライト・トラックです。その関税が25%というのを、完全にアメリカのBig3は既得権にしています。この25%関税が無ければ、アメリカのSUV市場は日本車にやられてしまうとさえ言われます。逆に言えば、日本にとっては攻め所満載です。この25%関税については、とても、とても奇妙な歴史があります。簡単に言うと、1960年代のチキン関税をめぐる欧米のゴタゴタの残滓です。
役所のTPP関連資料を読んでいても、このライト・トラックの話が殆ど出てきません。意図的に注目度を下げたいのだと思います。また、自動車業界の方なら分かっているはずなのに、声を挙げないのは奇妙な事だと思っています。
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