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2015-09-14 00:00
(連載1)外務委員会での条約審議について
緒方林太郎
衆議院議員(民主党)
先日、外務委員会で質問に立ちました。条約審議でして、ウクライナ、カザフスタン、ウルグアイとの投資協定、カタールとの租税協定、ルクセンブルグとの社会保障協定が掛かっていました。多分、今国会外務委員会では最後の質疑になるんじゃないかなと思っています。林欧州局長は外務省入省時の直属の上司でして、ちょっと不思議な気持ちを持ちながら質疑に臨みました。
ウクライナ投資協定について、紛争継続中の東部ウクライナやロシアが一方的に併合したクリミアに本協定の適用はあるのか、と問いました。クリミアについては適用できない(条約上の義務が履行できないことによる違法性が阻却される)ということでして、東部ウクライナについては適用がある、いずれにせよ、これらの地域に進出している日本企業はないということでした。更に、クリミアでロシア側から日露投資保護協定の適用を求められたら、日本企業はどうしたら良いのかと問いました。ここは答弁としては「日本政府としては受け入れられない」ということでした。まあ、そうなのですが、現場で日露投資保護協定に基づく対応を個別の事業者に要求してくることへの決定的な答弁はありませんでした。嫌な質問でしたね、答えにくいのです。
その後、現在のウクライナの混乱について質問しました。以下の質問は、すべてロシアの行いは正当化する意図がないということを断っての質問です。ウクライナという国は、昔、キエフ公国がありました。キエフ公国の正式国号はルーシです。正に「ロシア」という言葉の原点はこのキエフ公国にあるのです。更には第二次世界大戦での最激戦地はスターリングラード(現在のヴォルゴグラード)でした。ロシアにとって心の里のような場所ではないかなと思います。麻生大臣も「日本にとっての高天原のような場所」という表現をしていました。
そういうウクライナを連合協定を通じて、EU側に引き寄せようとしたことがやり過ぎだったのではないか、ロシアの寂寥感と過剰反応を招いたのでは、と聞きました。さすがにリアル過ぎる質問だったのか、薗浦政務官、林局長いずれも答弁は「控えたい」という答弁でした。(つづく)
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