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2007-01-27 00:00
連載投稿(2)日本における英語教育の現状と対策
湯下 博之
杏林大学客員教授
ところで、英語教育の強化を唱えると、先ず国語力をつけることが大切だという理由で反対されることがある。しかし私が言いたいのは国語力よりも英語が大切だ、ということでは全くない。国語力をつけることが何よりも大切なことは当然である。問題は国語力だけでは不十分だということであり、国語力に加えて英語を身につける必要があるということである。即ち、思考能力やコミュニケーション能力をつける上で、しっかり国語力を身につけることが必要であるが、日本語のみではコミュニケーションのできる人的範囲が限られてしまうので、日本が国際社会で生きていくためには英語も身につける必要があるということである。
そのためにも、ゆとり教育の見直しは賛成であるが、更に、勉強の仕方の見直しも必要である。現在の学校教育は受験生本位で、からまわりやエネルギーの浪費が多く、基礎すら身につかないという結果になっている。先ず基礎をしっかり身につけて、それを使いこなせるようにすることが大切だと思う。新聞報道によると、国際的な学力調査で日本を上回る世界トップ水準を誇るフィンランドでは、塾や受験競争とは無縁で、落ちこぼれを徹底的になくす取り組みが教育大国を支えている(本年1月14日付日本経済新聞)とのことであるが、大いに参考になるように思われる。
例えば、掛け算の九九などは、受験勉強としてではなく、ゲーム感覚で楽しくドリルを重ねるやり方で、しっかり身につける方が効果的ではないだろうか。基礎と自信と興味が身につけば、あとは本人に任せても伸びて行くことができるであろう。そういう教育で国語力と英語をともに身につけるようにしたいものである。(おわり)
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