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2015-06-03 00:00
(連載2)南シナ海―無力感にとらわれるな
津守 滋
東洋英和女学院大学名誉教授
中国がかたくなな態度を変えることが先決条件であるが、さてどうすればよいか。話し合いをするといっても、その間にも埋め立てを続行すると話し合いにならない。中国が埋め立て行為をストップしない場合、それを強制させるのに武力行使が必要になるとの主張が大声になると、中国がこのチキンレースより降りる場合にしか、戦争は回避できない。
「平和研」が今年初めに出したような多国間協議の場の設定には、時間がかかる。現在の緊急事態への対応策としては、とにかく中国を含めた関係国が今すぐに集まって協議する以外に手はないと思われる。
日本はsense of urgencyを強調し、大声でその提案をしてはどうか。そのためには、南シナ海の問題は、globalなimplicationを持つ問題であると同時に、日本にとっても死活的に重要な挑戦であることを、中国をはじめ関係国に理解させる必要がある。
5月26日に発表された中国の国防白書では、「海上軍事闘争への準備」を宣言し、また現在日本の国会で審議中の安保法制を念頭に置き、日米軍事同盟の強化に対する敵意をあらわにして、日本をも「敵」とみなす姿勢を強めている。日本としてもこの状況は座視できない。「積極的平和外交」を言うならば、なおさらである。今ほど建設的提言が待たれる時はない。(おわり)
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