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2015-05-13 00:00
(連載3)アフリカへの思い
緒方林太郎
衆議院議員
ただですね、簡単に「2期10年で交替」してくれない大統領もいます。10年くらいになってくると、どうしても一族を中心とする利権の構造が出来上がっていきます。これが難しいのです。セネガルでワッド前大統領の息子のカリム・ワッドの不正蓄財が現在大問題になっていることが典型的な例です。
あえて一つ提案できるものがあるとすると、「2期10年で退任した大統領には、その後きちんとした役割を与える」ということかな、と思います。セネガル大統領を(選挙に負けて)退任したディウフはフランス語圏国際機構の事務局長、マリ大統領を10年で退任したコナレはアフリカ連合の事務局長、ガーナ大統領のローリングスはアフリカ連合のソマリア担当特使、南ア大統領のムベキは(選挙に負けて)退任後、ソマリア、コートジボアール等で仲裁役等、色々とやり方があります。
アフリカには長老政治の文化があり、内戦、紛争があると、そういう大統領経験者が間に入って、旧知の間柄から「お前ら、程々にしておけ」と仲裁に入ることが結構な効果を示すことがあります。そういう起用の仕方をすることで然るべき役割を果たしてもらうというのはとても良いことです。システム化することは出来ませんが、国際社会が意識しながらそういうふうに誘導できないかなといつも思っています。今年で退任となるタンザニアのキクウェテ大統領等は絶対にそういう起用をすべき人物です(私の一押しです)。
色々と雑多なことを書きましたけど、長年のアフリカ・ウォッチャーとしての思いを書きました。あまり日本に関係のない話ですけども、いつか外務委員会で聞いてみたいと思っています。(おわり)
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