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2015-05-11 00:00
(連載1)アフリカへの思い
緒方林太郎
衆議院議員
西アフリカにベナンという国があります。日本とは縁遠いのですが、比較的よく知られているとすると駐日大使がゾマホンさんということがあります。大統領はボニ・ヤイ、2006年に大統領になっていますから、そろそろ2期10年です。先日、国民議会議員選挙がありました。ヤイ大統領が出身の大統領与党は第一党は確保しましたが、83議席中32議席でした。過半数が取れていないので、首相指名については連立を組まなくてはなりません。これ自体、アフリカではとても珍しいことです。
色々な事情があるのですが、どうもヤイ大統領が「(現在禁じられている)3選を可能とする憲法改正を行おうとしているのではないか」という憶測があり、それに対するベナン国民の警戒、反発みたいなものがこの得票に影響していると言えるかもしれません(ヤイ大統領は、そんなことは考えていないと言っていますが)。正しい意味での、チェック機能としての民主主義がベナンにはあると思います。
元々ベナンという国は、冷戦時代は共産圏寄りでマティウ・ケレクー大統領による長期独裁でした。冷戦崩壊時(1991年)にケレクー大統領は選挙で敗北。しかし、勝ったソグロ大統領は何かと評判が悪く(夫人の評判が悪かったことを記憶しています)、1996年大統領選挙ではケレクーが返り咲きます。
5年の野党生活を経て返り咲いたケレクー大統領は共産主義とは手を切り、色々あったけども手堅く2期10年の任期を終えます。2006年の時点で、ケレクーは憲法の3選禁止規定に従い、かつ、ライバルのソグロも70歳以上は大統領選挙に出られないという憲法規定に従い、お互いが大統領選挙に出ませんでした。ともすれば、アフリカではこういうのは反故になりがちなのですが、この点も評価材料です。(つづく)
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