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2015-04-02 00:00
(連載2)3つのはぐらかし?
緒方林太郎
衆議院議員
③ですが、昨年7月1日の安保法制に関する閣議決定は、「既存の政府見解の基本的な論理を維持」した上で作成された、という「基本的な」がポイントです。通常、お役所用語では「基本的な」と来ると必ず「基本的ではない部分がある」という類推が働くことになっています。何故、「既存の政府見解の論理を維持」した上で、と言わないのかということを考える必要があります。
そして、既存の政府見解の一部だけを切り出して、それを「基本的な論理」と呼び、それを維持しているとした上で「(既存の政府見解で述べる結論とは正反対の)集団的自衛権を行使できる」という説明の仕方が、大半の国民には理解できないということが私の懸念です。
恐らく、与党間の関係で「既存の政府見解」を踏み越えるとするようなプレゼンが出来ないのでしょう。しかし、それは国民への分かりやすさを犠牲にしています。
私が「はぐらかし」と思っていた3つの案件、少なくとも②については払拭されています。しつこいですが、私はそれぞれのテーマの「内容」について問題視しているというよりも、その「説明の仕方」を問題視しているということです。(つづく)
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