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2015-02-09 00:00
「親日国」、「手が汚れていない」とは
緒方林太郎
衆議院議員
よく日本では「●●は親日国」、「●●地域で日本は手が汚れてない」と言って、それらの国や地域に期待感を持つことがあります。別にそれ自体は悪いことではありませんが、一般論として、それは裏を返せば、「日本が知られていない」、「日本が深く関与してこなかった」ことに過ぎないことが多いです。あまり関与がないから、漠然としたイメージで「親日」だというだけのことが大半です。極論すると、手に汚れの一つも残らないくらい普段は意識しない存在なのかもしれません。
個人に置き換えても、深い友人とは一言では語り尽くせない過去があるものです。色々なことがあったけど、今となっては良い友人、そういうものではないかと思います。逆によく知らない人に悪印象を持つことはありません。
こちら側から特定の国を「親日国」、「手が汚れてない」と評する事は、政策論的な検討をする際には止めるべきと思うのです。それはこちら側からいうことではなく、相手側がどう思うかの世界です。ましてや、そこから「だから何かしてくれる」と期待することは厳に戒めなくてはなりません。
国際社会は冷徹な場所です。どの国も自国の国益との関係でしか動きません。そこに過度に情緒的な要素を持ち込むと、誤解、勘違いを引き起こすだけです。
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