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2014-10-17 00:00
(連載2)米印連携強化のカギを握る日本
高峰 康修
岡崎研究所特別研究員
米印関係は、冷戦以来のインドの非同盟主義が障害となり、今までのところ、互いにシンパシーがあったとは言えない。モディ首相は「ルックイースト」政策を掲げ、対米関係重視を打ち出しているし、米印首脳会談に先立ち、8月に訪印したヘーゲル国防長官は、互いの戦略的文脈を理解する必要がある、と述べるなど、過去の行きがかりからの脱却を試みる動きが見えるが、感情の面では、日印間の良好さとは比べようもない。
戦略的関係を左右する要因として、感情を過大評価するのは誤りであるが、過小評価するのも誤りであろう。日米印の外相会談を、日本に何の相談もなく発表するはずもないので、当然、事前に日米印で協議してのことであろう。日本が触媒となって、米印関係、日米印関係を進展させ得るということが三国の共通認識になっていると言ってよいであろう。
こうした構図は、日本にとって、大きなチャンスである。米印の接近は、日本にとり、安全保障環境を好転させることに他ならないが、日本自身が、そうなるように仕向ける潜在的な力を持っているということである。そして、そのレバレッジ効果は、予想以上に大きいように見える。
日印は、経済面でも、安全保障面でも、着実に協力を進めている。武器や武器技術の輸出、また、民生用原子力技術の供与は、特に重要である。日印関係、さらに、日米印関係の強化が進めば、ことさら「対中包囲」と言わずとも、自然とそのようになる。中印の経済関係の強い結びつきは続くであろうが、それは、インドに限ったことではなく、日米も程度の差はあっても同じことであり、政経分離で考えるべきことである。(おわり)
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