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2014-09-11 00:00
安倍外交の看板政策「2+2」は重要政策ではないのか
若林 洋介
自営業
今回の内閣改造で不可解だったのは、小野寺防衛大臣が留任しなかったことである。外務・防衛の両大臣は、安倍内閣の外交・安保の看板政策でもあった「2プラス2」の重要メンバーだったはず。日米、日ロ、日豪、日仏など「2プラス2」の枠組みを作ったばかりだった。小野寺防衛大臣としても、ヘーゲル国防長官との信頼関係がしっかりできつつあった矢先のことで非常に悔しい思いがあったのではないのか。防衛省庁舎での大臣退任式の場でも、涙が溢れていた。
すなおに見れば小野寺大臣を支えてくれた防衛省の職員たちとの別れの辛さであり゛感謝の涙”ということであろうが、「道半ば」で無理やり退任させられることへの“悔し涙”でもあったのではないのか。 防衛大臣として、大きなミスがあったわけでもない。特に安倍=オバマ、ラインが今ひとつ親密さに欠けている日米同盟の現実の中で、小野寺防衛大臣=ヘーゲル国防長官、ラインの信頼関係の確立は、安倍内閣にとって大きな貢献でもあった。今後とも小野寺=ヘーゲル、ラインは日米同盟の安保協議にとって重要な役割を果たしたはず。
ヘーゲル国防長官も、「何でオノデラを変えなくちゃいけないんだ」と思っているのではないのか。そのあたりが小野寺大臣は、大いに不満であったのではないか。毎年変わるようじゃ「2+2」の意義も台無しになってしまう。外務大臣同士の意思疎通、防衛大臣同士の意思疎通の重要性があればこその「2+2」であったはず。安倍首相も外務・防衛「2プラス2」をしっかりしたものしたいのなら、外務・防衛両大臣はしばらく変えるべきではなかった。「外交・安保の安倍」の明らかな失点である。
それと、日ロ「2+2」については、先走りすぎがあったように思う。ロシアの軍事力を背景とした強引なクリミア併合は、安倍首相が、国際社会に強くアピールして来た「力による現状変更は認めない」という原理・原則と真っ向から対立する行動である。しかも先月(8月)には、千島列島(北方領土)でのロシア空軍の大規模な軍事演習が実施された。そもそも平和条約さえ締結されていない国であるロシアとの「2+2」にどれだけの意義があるのか、大いに疑問である。
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