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2014-09-11 00:00
(連載1)天津発展区訪問
池尾 愛子
早稲田大学教授
9月5日、エネルギー政策や環境対策の研究のために、天津の発展(開発)区を訪問した。この日の天候は晴天であったが、うっすらとスモッグがかかっていて、のどに痛みが感じられた。1年前よりはましになったという。石炭を燃やしていた古い小型発電所が操業を停止していたり、車にはバックナンバー規制がかけられたりしていた。
天津の大気汚染の程度は、北京と同じか少し悪いくらいのようだ。滞在中のホテルのある南開区では、地下鉄工事が継続していて、工事に伴うほこりも舞っていた。まず南開区のホテルから車で整備された道路を走って1時間半ほどで、経済技術発展区に着いた。
日系合弁企業の工場で中国人技術者から通訳を介して話を聞き、生産工程の一部を見学した。天津市は経済技術発展区に対して、エネルギー消費や環境対策に関する一連の規制をかけ、文書で通達するほか、ポスターを配布していた。さらにエネルギー多消費型産業に属する企業に対しては、エネルギー消費を減少させる努力、ひいては省エネ技術の利用を促進するように、別途の規制がかけられていた。
同区にこの工場が建設されてから10年近くたっているが、石炭ボイラーの使用停止や細やかな省エネ努力のほか、自動車エンジンの最終テストをガソリンなしで行う技術が新たに導入されていた。こうした画期的な技術進歩を実際に体験すると、技術者としては働くのが楽しいと感じるとのことであった。ハイブリッド車用エンジンの生産開始も計画されており、これも楽しみの様子であった。工場の外から見えない所でも見えそうな所でも技術が進歩していることがわかる。(つづく)
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