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2006-12-04 00:00
日本は不法行為に対する抑止力を整備し、宣伝せよ
吉田 歩
団体職員
田島高志氏は9月17日付けの投稿「連載投稿(2)世界に日本の真の姿を発信せよ」の中で、「現代は、イメージで人々が判断し、行動する傾向の強い時代である。国際社会、国際世論も同じである」と述べておられますが、私も同感です。現代の国家戦略では、テレビや映画などの映像媒体を積極的に利用して、心理戦を戦うことが大変重要です。
ところで、日本人を拉致し、さらに公然と核兵器開発を進める北朝鮮、日本の領土竹島を占拠し、かつ日本の領海を侵犯して我が物顔の韓国、北方領土を占領したまま日本漁船を拿捕し、日本人漁船員を射殺するロシアなどを見ていると、日本にはこれらの不法行為を抑止する抑止力がまったく備わっていないことが痛感されます。なにをやっても、日本はやられ放題の国なのだというイメージが、これらの国に定着しているのではないでしょうか。
この状態を放置せず、改善するにはどうしたらよいでしょうか。これは国民の生命と財産を守る義務のある国家と政府が最初に考えなければならないことのはずです。しかし、現実の日本国家は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」何もしないというのです。
そこで私は、最低限度のやるべきことを提言したいのです。それは最低限度の抑止力の確保です。抑止力とは心理的な力ですが、それは裏づけとなる物理的な力、つまり軍事力がなければ、張子の虎に過ぎず、張子の虎と見破られれば、単なるピエロと化します。したがって、日本はまず、日本および日本国民に対する不法行為があった場合には、現実に反撃し、これを排除し、制裁する実力を整備し、その実力を行使する意志を持たなければなりません。
本日私が提言したいことは、そのような日本国家の能力と意志を当然の前提として、その次に、日本は日本にそのような抑止力があり、必要であればそれを行使する意志があることを、テレビや映画などの映像媒体を積極的に利用して宣伝、広報せよ、ということです。それをやれば、現実に生起する事態は、北朝鮮や韓国やロシアが、日本に手を出すと噛まれるかもしれないと思って、手を出さなくなるという事態です。重要なことは、平和国家日本といえども、攻撃や侵略を受ければ、それに対しては反撃するのだというメッセージをこれらの国に送ることです。それによって、日本は戦わなければならない可能性から初めて解放されるのです。そしてそれが抑止力というものの効用であることを、われわれは知るべきなのです。
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