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2014-04-04 00:00
(連載2)オバマ大統領の「国賓としての」訪日の重要性
緒方 林太郎
前衆議院議員
今回のオバマ大統領の訪日を、そういうランクの高い招待方式に出来るかどうかで、官邸から外務省に相当檄が飛んだのではないかと推測しています。今回は当初から国賓の予定だったと聞いていますが、途中から韓国が「うちも訪問してほしい」と言って割り込んで来たため、日本泊を1晩とするとの報道が出ました。上記の予定を全部こなそうとすると、1日では国賓日程は消化できません。
想像するに、東京とワシントンで総力戦でホワイトハウスに対して巻き返した結果、何とか国賓待遇にするところまで持ち返したのではないでしょうか。関係者の御尽力に敬意を表します。ここで国賓が成立しなかったら、外交的には失点となったことでしょう。それくらいのマグニチュードのある話でした。
成立した要因としては色々考えられますが、日米間の色々な駆け引きがあったと推察できます。いわゆる河野談話見直し、日米韓首脳会談開催、ウクライナ情勢・・・、それぞれのテーマで日米間に貸し借りが生じました。例えば、ウクライナ情勢で表面上は足並みを揃えたことは「貸し」の中に入っていると考えられます。その貸し借りのバランスの中で、何とか国賓とすることに合意できたということです。外交のやり方としては、それが普通のことです。
一つ気になるのは、貸し借りのバランスの中にTPP妥結は入っていたのだろうか、ということです。つまり、アメリカ側から「国賓待遇として2泊を確保してほしいなら、訪日時にTPPを妥結するとコミットすべきだ。」と言われたりはしなかったのでしょうか。現在、交渉官レベルの話としてオバマ大統領訪日時の妥結は難しいと報道されていますが、さてどうでしょうか。サプライズを用意していたりはしないかなと考えもします。妥結をする事自体は良いのですが、もしも訪日までの限られた時間に追われて余計な譲歩をしているとしたら、少々鼎の軽重を間違えていると思います。(おわり)
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