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2006-11-13 00:00
連載投稿(1):人間の住めるところでなくなってきている中国
宮脇 磊介
初代内閣広報官
十三億の人口を抱える中国の国土が、人間の住めるところでなくなってきている。中国のSO2の排出量は世界最大、CO2は米国に次いで二位、NO2もモータリゼーションに伴って急速に増加。すでに都市部の五分の一が深刻な大気汚染の中で生活している。中国人一人当たりの水資源は2,300立方メートルで国際平均の四分の一。特に、長江以北では500立方メートル。北京市街地の約70㎞まで砂漠が迫り、年間20~30mの速度で北京に接近。経済の急発展が水資源不足に追打ちをかけている。
政府は長江の水を涸渇している黄河に向けて引く三本の運河を建設する「南水北調」計画を進めている。だが、その水が汚染されているのだ。都市を流れる河川の約90%が重大な汚染状態にあり、75%の湖が酸欠状態である。全国の地下水の35%が不合格で、平原地区の54%の地下水が生活用水としての基準に達しておらず、半数以上の都市の市内地下水が深刻な汚染状態にある。国民の半数以上7億人が汚染された水を飲んでいる。
農薬、重金属、その他の化学物質による奇病やガンの特定地域での集団発生が随所に出現する。乳幼児の頭が大人並みの大きさになる奇病は、安徽省阜陽の農村で最初に発症し、その直後に山西省で発生、湖南省でも昨年発生、拡大中である。中国を訪れて、中国料理の野菜も魚も火を通してあるから安心というわけにはいかなくなった。米国に次いで生産量が世界第二位となった中国産ビールが必要としているおびただしい量の水の品質基準はどうなっているのであろうか、どうしても気になってしまう。(つづく)
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