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2014-02-28 00:00
(連載2)こういう時だからこそTPP以外のEPAを前進させよ
緒方 林太郎
前衆議院議員
今、日本に求められているのは、今、机上にある複数の交渉をどうマネージしていくかという戦略感です。日豪で本当に纏まるのであれば、アメリカは焦るでしょう。テキサス辺りの議員から「うちの牛肉が日本市場から締め出される。」という危機感の表明は大いに予想できることです。EUとの交渉でも同じです。EUとアメリカが、日本市場で競合しそうな案件での譲歩をちらつかせながら、EUとの交渉を進展させていけば、アメリカに良い圧力になるでしょう。
何故か、日本ではTPPだけ特殊な扱いを受けていますが、TPPは所詮たくさんある自由貿易協定の内の一つに過ぎないのです。TPPだけに特殊な意味合いを与えている日本の風潮は、国際社会から見るととても異常です。「アメリカは嫌だ」を直接に言うのは憚られるからでしょうけども、あまり健全なこととは思えません。
なので、フラットに考えて、複数の自由貿易協定交渉を同時並行的に進めていけばいいわけでして、その行程管理の中で「どれを進めれば、誰が焦る」みたいなシミュレーションをやって、天秤に掛けて行けばいいのです。くれぐれもダメなのは、TPPが少し止まってホッとすることです。こういう時だからこそ、自由貿易協定の歩みを加速させるべきです。自由貿易の流れというのは、自転車みたいなものでして、漕ぎ続けないとコケてしまうのです。
日本は、客観的に見て大きな国です。その国が動けば、世界の流れに大きな影響を与えます。私が現職時代、日本がTPP参加に前向きな姿勢を少し示しただけで、中韓、EU等から多くの照会が来ていたのを驚いていた同僚議員が結構いました。なので、卑屈にならずに、フォロワーになることなく、堂々と進んでいけばいいのです。(おわり)
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