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2014-02-27 00:00
(連載1)こういう時だからこそTPP以外のEPAを前進させよ
緒方 林太郎
前衆議院議員
TPPは纏まりませんでした。ウルグアイ・ラウンド等の経緯をある程度知っている身からすると、「まあ、これくらいで纏まるはずもない。」と思います。大体、危機的な状況を何度か迎えながら、大団円に向かって走っていくというのが、この規模の交渉の常です。
ただ、気になるのが、アメリカが動きにくくなってくるだろうなということです。そもそも、オバマ大統領自体に熱意があまり感じられません。ウルグアイ・ラウンドが1992年後半から進んだのは、クリントンが大統領になったことが大きなきっかけになっています。インテリ系の大統領は、こういう通商モノに関心を持つ傾向があるのですけど、インテリのオバマが何故関心を持たないのかなと不思議でなりません。
しかも、これからは政治の季節ですから、業界団体等の要求に緩い対応をすることが難しくなってきます。議会から交渉に一任を取り付けるためのTPA(貿易交渉権限)についても取れなさそうです。
しかしながら、こういう時だからこそ、日本はTPP以外の自由貿易協定の推進を行うべきです。その観点から、とても良いのは日豪EPAが進んでいることです。日豪のカギは、日米と同じく牛肉でしょう。報道を見る限り、日本は牛肉で豪州に何らかの譲歩案を出しているのではないかと思います。昔から書いていますが、日本の畜産は高級肉が多いので、上手く切り分ければタマを出しやすいということがあります(逆に、例えば砂糖はあまり品質差が見出しにくいので、単体では譲歩しにくい。)。(つづく)
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