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2014-02-12 00:00
プーチン大統領、安倍首相との首脳会談で北方領土交渉に前向き発言
飯島 一孝
ジャーナリスト
ロシア・ソチの冬季五輪開会式に出席した安倍晋三首相は8日、ソチ郊外の大統領別邸でプーチン大統領と会談した。欧米諸国の主な首脳が開会式に次々欠席する中で、安倍首相が思い切って出席しただけに、大統領もこれに応えて特別待遇で歓迎した。首脳会談でも大統領は機嫌が良く、今秋の訪日を確認するなど、領土問題解決に向け前向きな発言が見られた。プーチン大統領は会談の冒頭、日露間で昨年暮れ、「2プラス2」が初めて行われたほか、日露間の貿易額が増えていることに触れ、「両国間の最も難しい問題の解決のため、良い環境ができあがりつつある」と述べ、領土交渉の環境づくりが順調に進んでいることを強調した。
一方、安倍首相は「大統領が心血を注いだ冬季五輪の大成功をお祈りする」と、ソチ五輪に言及。「今回の(両首脳による)5回目の会談で日露の歴史に新しいページを開いたと考える」と語り、首脳会談の頻度の多さを力説した。会談後会見した安倍首相は、プーチン大統領と今秋訪日することで合意したと述べ、「(北方領土に関する)協議を続けていくことで意見が一致した」と語った。さらに、首相は「可能な限り早期に解決していかなければならない」と述べ、今秋の首脳会談で領土問題解決の糸口を見出す考えを示唆した。
安倍首相は、ソチに向けて出発する7日昼、東京・日比谷公会堂で開催された北方領土返還要求全国大会で「日露間の最大の懸案である北方領土問題を最終的に解決し、平和条約を締結すべく、交渉に粘り強く取り組んでいく」と決意表明した。続けて首相は、「日露間に平和条約が締結されないことは異常である」とも述べ、「早急に締結を図るべく努力する」と繰り返していたのが印象的だった。
この発言からも、終戦からまもなく70年経過することに苛立ちを痛感している首相の思いが伝わってくる。なんとしても自分の任期中に解決のメドを立てたいということだろう。その思いはプーチン大統領も同じに違いない。双方の思いが合わされば、今秋の首脳会談で解決の方向性がつかめるかもしれない。日本政府、与党も安倍首相をバックアップして、しっかり準備を進めてほしい。
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