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2014-01-28 00:00
プーチン大統領、再選に向けて意欲的な発言
飯島 一孝
ジャーナリスト
プーチン大統領は19日、内外テレビとのインタビューで、次期大統領選(18年)について「立候補するかどうかを議論するのは時期尚早」と述べつつも、「政治家は自分の仕事の成果を考えるべきだ」と指摘、再選に向けて実績を積み重ねる意向を示した。プーチン大統領は英国BBC、米国ABC、ロシア第一チャンネルなどのテレビ局記者らと会見し、次期大統領選、ソチ冬季五輪、同性愛宣伝禁止法などに関する質問に答えた。来月のソチ五輪を前に、国際社会の不安や疑問に応えようという狙いとみられる。
最大の関心事である次期大統領選への立候補問題で大統領は次のように答えた。「政治家にとって最も好ましくなく、危険なことは自分の地位にしがみつき、悶々とすることだ。そうなると変なことをしてしまうのではないかといつも恐れて失敗してしまう。そういうことは考えず、自分の仕事の成果を考えることが大事だ」続けて大統領は、「立候補問題で考えがまとまったのか」との質問に、こう答えた。「私の抱負を語るのはまだ早すぎる。今はまだ2014年で、大統領選は2018年だ。今は働かなくてはならない。そうすれば見えてくる」
昨年暮れの恒例の内外記者会見でも、大統領は次期大統領選に関し「私は在任中、ロシアのGDPをほぼ2倍に増やした。よく考えると、これは大変な業績だ」と、自分の成果を自画自賛していた。今回の発言と重ね合わせると、自分は大統領として十分な成果を残しているので、再選の資格は十分あると示唆しているように受けとれる。その一方、プーチン大統領は引退後、好きなアイスホッケーを楽しみたいとも語った。ロシアには40歳以上のアマチュアが参加できる夜間アイスホッケー・リーグがあり、大統領も何度かこの試合に出たことがある。「2年半前まではスケートを履いて立つこともできなかったが、今ではなんとかプレイできる」と話した。
さらに、大統領は「毎日少しでも時間があればスポーツをしている。今朝もジムに通い、1キロほど泳いだ」と明かした。そして、こう付け加えた。「ロシアには、こういうコトワザがあるのを知っているかな?鳥は一粒ずつついばむ」。日本のことわざにあてはめると『千里の道も一歩より始まる』ということのようだ。プーチン大統領は今、自分が誘致したソチ五輪を成功させることに全力を挙げている。それがうまくいけば、さらに業績を重ねることができる。そうなると、また一歩、再選に近づくことになる。そんな思いが伝わってくるインタビューだった。
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