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2006-10-09 00:00
長谷川さんに同感です
伊奈久喜
新聞記者
9月25日に長谷川和年さんがお寄せになったコメント「陸上自衛隊のイラクにおける活動を高く評価しよう」に全面的に同感です。自衛隊の首脳によると、サマワでの活動は奇跡的な成功物語だったということです。撤収にあたって交通事故がありましたが、あの時も、テロリストの襲撃を想定し、シートベルトをはずしていたために外に投げ出されたのがある意味で幸運だったとのことであり、しかも同じ理由でヘルメットをかぶっていたので投げ出されたにもかかわらず、無事だったということです。普通であれば、死亡事故になっていたのかもしれないのが現実だったようです。
残念なのは、長谷川さんも指摘されているように、メディアの報道が少なかったことです。理由は明確ではないのですが、私の知る限りでは、防衛庁はエンベッド式の取材なら認める考えだったようなのですが、官邸はそれに反対し、外務省も邦人のイラク渡航をやめるよう勧告している立場から反対し、さらにメディア側も、防衛庁の管理下に入る取材に抵抗があったようです。これは私の知る限りの話ですから、関係者には異論があるかもしれません。であれば、本欄に何らかの反応があればいいと思います。
自衛隊もそうですし、メディアもまた外国での危険な作業になれていないのでしょう。そういう機会がこれまであまりなかったのだから当然でしょう。ただ本欄はメディアよりも、むしろ自衛隊のあり方を議論する方が本来の趣旨に沿っていると思われますので、続けますと、特にPKO参加要員数は現時点でゴラン高原の45人だけとのことです。世界で69位とも聞きます。主要国のなかで最低でしょう。防衛庁は省昇格法案で国際協力任務の本来任務化を掲げています。安倍首相の最初の所信表明演説にも、国連安保理常任理事国入りを目指すとあります。
だとすれば、この現状は論外です。これまではサマワがあり、特に陸上自衛隊はそれで手いっぱいだったのでしょう。サマワが成功裏に終われば、次は昼寝の時間などとは誰も考えていないとは思いますが、少なくとも防衛庁内局には、次への問題意識はないし、制服組の上の方にも、現状に問題ありとの意識はないように思われます。動き始めたばかりの安倍官邸はまだそこまで頭が回っていないかもしれません。
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