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2013-06-10 00:00
(連載)中国人の沖縄侵略を許すな(2)
酒井 信彦
日本ナショナリズム研究所長・元東京大学教授
しかし「『そもそも琉球人は中華民族の血を受け継いでおり、ひとつの民族として国を分けてはならない』などと論理を飛躍させた」と、河崎記者は説明する。この「中華民族」がキーポイントなのである。河崎記者は続けて、「沖縄をチベット自治区やウイグル自治区と同列に見る特殊な政治思想団体、と切り捨てることもできるが、趙氏らはいわば中国当局の暗黙の了解の下で、『中華民族の一部としての琉球特別自治区を設置せよ』との主張をテレビや雑誌、インターネットなどを通じて執拗に発信し、一定の指示も得始めている。昨年11月にスタートした習近平指導部が『中華民族の復興』を訴える中、趙氏らのサイトには『日本人は琉球を盗み取った』などと主張に賛同する中国人の根拠なきコメントが続々と寄せられている」と説明する。
チベット・ウイグルと同列に扱うことは、沖縄も尖閣とともに中国の「核心的利益」になったということであり、侵略の対象として明確に位置づけられた、ということに他ならない。中国ではインターネットは、国家権力によって厳格に管理されているのだから、それが野放しで流通しているのは、明らかに国家意志であることを示している。
中国人はすでに沖縄への侵略の牙をむき出してしているのに、このような重大な事態になっていることが、日本ではほとんど報道されていない。情報戦で完敗していると言うよりも、それ以前に全く戦っていないのである。こんなことでは、一方的にやられ続けるだけである。
趙による「琉球人は中華民族だ」という主張は、そもそも沖縄の人間を琉球人として、日本民族から切り離すこと自体がとんでもない暴論だが、さらにこれを中華民族に編入することによって、侵略を正当化するのである。中国は56の民族で構成されているとするが、さらにそれはすべて一個の中華民族として統合されているとする。したがって中華民族に編入されてしまえば、その民族の土地は、中華民族の領域「中国」の一部になる。勿論この論理は、沖縄のみならず日本そのものにも適用できることを、見逃してはならない。(おわり)
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