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2006-09-25 00:00
陸上自衛隊のイラクにおける活動を高く評価しよう
長谷川和年
日・豪・ニュージーランド協会会長
陸上自衛隊はイラク・サマワに於ける任務を無事に終えて帰国した。給水、道路の補修等の事業は民生の安定に多大の貢献をしたと信ずる。武器を用いないで、局地的ではあるがイラクの安定に貢献した自衛隊のこの活動は、国際的にも高く評価されるべきである。メディアはもう慣れっこになって、イラクの惨状を余り報じないが、現地では「殺し合い」の毎日である。
数ヶ月前に私がワシントンで会ったあるイラク人が、「我々には、西欧的な民主主義は不要だ。サダム・フセイン時代の方が良かった」と語っていた経緯もある。現地では、イラク人は「我々は日本を攻撃しない。日本はイラク人を殺さないからだ」と言っていると報道されている。
ここで思い出すのは、カンボジアの平和プロセスである。これは日本とオーストラリアが共同して行い成功した例である。オーストラリア軍が、カンボジア諸派の武装解除と武器回収そして日本が選挙の実施と監視を担当したのだが、現地にいったオーストラリア軍の最高責任者が、私に次のように感想をのべていた。「これは、日本とオーストラリアだから成功した。若し、日本とアメリカだったら絶対成功しなかったろう。オーストラリア軍は武器を携行していたが、ついに一度も発砲しなかった」。地方で旧ポルポット派の残党が発砲したとの報が入ると、オーストラリア軍は現地に急行し、手を尽くして、関係のポルポット派の連中に接触し、彼らと話し合い、事態を収拾した。若し、これが米軍だったら、彼らは直ぐ発砲するので(trigger happy)、事態は改悪するのみである」。
カンボジアの場合は、国際平和協力法による文民の派遣、イラクの場合は、イラク復興特別支援法に基づく自衛隊の派遣であったが、このような方策による治安の回復、平和の維持に対する日本の貢献は、「日本型の国際平和に対する協力」として、今後も必要に応じて、継続されるべきである。そして、国民の積極的な支持を得るよう、また国際的に高く評価されるよう、PRすべきである。
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