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2006-09-15 00:00
「対話」に出席して感じた大きな疑問
西田 一雄
自営業
9月8日に新装なった国際文化会館に出かけて、グローバル・フォーラム主催の第5回「日・アセアン対話」を傍聴し、「東アジア共同体」構想について、アセアン諸国のひとたちが何を考えているのかを肌身に感ずることができた。その感想を述べてみたい。
まず、感じたのは、抽象論が多いことであった。「東アジア共同体」を本気で実現しようというのなら、もっと具体的な戦略、道筋などについて議論すべきである。それがなく、いつまでも入口論で止まっている感じを受けた。これでは前に進まない。
つぎに感じたのは、アセアン諸国は「東アジア共同体」構築の「Driving Force」であるとされているが、アセアン諸国は果たして本当に共同体構築の「Driving Force」の役割や責任を果たしているのか、また果たすつもりがあるのか、それがはなはだ疑問に思われたということである。
疑問は感じたが、理解できたこともある。「東アジア共同体」構想があるのと、ないのとでは、未来を語るときの東アジア地域諸国のムードや気持ちの持ち方が大きく変わるであろうことだ。これがあるので、もっと刺々しくなるはずの議論に自制が働き、決裂するかもしれない話に最悪の事態を避けようとの配慮が働くのである。その意味では、「東アジア共同体」の実現は不可能だという理由で、それに日本が反対するのは愚策であり、日本としてはこれをしかるべく利用しながら、その東アジア外交を進めてゆくのが賢明であると考える。
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