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2012-09-21 00:00
国際二宮尊徳思想学会の大会延期について思う
池尾 愛子
早稲田大学教授
国際二宮尊徳思想学会(International Ninomiya Sontoku Association, INSA)の第6回隔年大会は、「二宮尊徳の報徳思想と社会倫理」のテーマのもと、10月21-22日に北京の清華大学において開催される予定であった。しかし、「大会延期」を伝える9月15日付文書が日本人会長と中国人副会長の名前により、事務局から送付されてきた。「日・中両国間の情勢の変化に伴い諸々の事情が生じてきた」ことが理由とされている。
同会は、「二宮尊徳思想に関する学術の研究、関連団体との交流及び会員相互の親睦を図ること」を目的として、2003年に誕生した学術研究団体である。私自身、同大会に参加して研究発表を行うことになっていただけに、残念なことは言うまでもない。
一方、9月17日、北米の経済学史の研究情報メーリングリスト(SHOE)に、清華大学と米コロンビア大学による国際経済研討会(テーマ:「経済発展における不均衡:国際的視野」)が10月18-19日に開催されるという案内が、初めて配信された。この案内メッセージは既に、SHOEのリストサーバに残っていて、登録メンバー以外でも閲覧可能である。ウェブブラウザの「表示・エンコード」を「簡体字中国語」等にすれば、英語以外の部分も読むことができる(https://listserv.yorku.ca/cgi-bin/wa?A2=ind1209c&L=shoe&T=0&P=65)。
何か腑に落ちない気持ちがやまないので、上のメーリングリストに「INSA第6回大会延期」の一報を流してもらい、中国での経済研究に関する国際イベントの情報をポストしてほしいと依頼してみた。二宮尊徳(1787―1856)は「日本の江戸時代の農業技術者兼哲学者(思想家)」で、開国・明治維新の後に改めて注目されるようになり、1930年代には全36巻からなる全集が刊行されたという説明も付記した。私のメッセージもまもなく、同サーバ上で公開されるはずである。私の問合せに対する反応はまだないが、延期された大会の予定が再度組まれ、何とか開催されることを切望している。
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