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2006-09-04 00:00
拙論への補足と天皇の戦争責任について
田島高志
大学院客員教授
私の「靖国問題は国内問題である」との投稿に対し、8月31日付けで鈴木一恵さんから「昭和天皇の戦争責任を考える」とのコメントが寄せられました。つきましては、拙論には説明不足の点がありましたので補足します。
私は単純なA級戦犯分祀論者ではありません。本来宮司一人の勝手な判断で合祀されるべきではなかったとの考えです。既に合祀されており、かつ靖国神社が宗教法人とされている現状下で今後どうすべきかは、国民的議論が必要と思います。それは、鈴木さんも含め、多くの論者が指摘しているとおり、日本人自身が戦争責任の問題を解決していないことに繋がります。戦争の開始、拡大、軍規の乱れ、国際法違反、敗戦など客観的に日本側及び相手側の事実関係の洗い直しを行なうとともに、戦争の開始、継続、敗戦について指導者の責任問題を含む「総括」をすべきだと思います。言わば、日本人による日本人のための戦争の反省です。
また、鈴木さんの言われる天皇の責任については、昭和天皇に戦争前、戦争中を含め全ての事実や情況が忠実に報告されていなかった事実を見逃せないと思います。昭和天皇は英国流に君臨すれども統治せずとのお考えであったが、それでも戦争反対のお考えからしばしば政府や軍の指導者に不快感やお叱りの言葉を述べられていた。ポツダム宣言受諾に当たっては政府や軍内の強硬な反対論を押し切って決断された。マッカーサー元帥との会見では、すべての責任は自分にあると述べられ、マッカーサーを心服させた、などの事実も忘れてはならないと考えます。
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