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2006-07-13 00:00
東アジア域内諸国だけでは平和と安全は守れない
寺島貴則
大学院生
7月6日付け津田明美さんの投稿で、津田さんは日本は東アジア共同体と日米同盟の整合性をとり、日米同盟が実際に東アジアの平和と安定の礎石であることを、東アジア諸国に示す必要があると主張しておられます。私は現在米国で東アジアの安全保障について勉強している大学院生ですが、津田さんの主張に全く同感です。米国が東アジアにおいて地域の安定化に大きな役割を果たしていることを考慮し、私は日本が日米同盟の重要性を東アジア諸国に明示していくことが必要だと強く思います。
まず、東アジアの安全保障問題で特記したいのは、北朝鮮が今月初めに弾道ミサイルの連続発射実験を行い、東アジア地域において北朝鮮のミサイル開発の脅威が現実化したことです。この北朝鮮のミサイル発射実験は、東アジア地域全体の安全保障をじかに脅かすものとなり、安全保障での日米の連携がこの問題の解決にとって不可欠であることが明らかになりました。実際に、ミサイル問題後、日米両国は緊密な連携をとり、国連では共同で制裁決議案を安全保障理事会に提出しています。ところが、中国はロシアとともに、この制裁決議案を拒否権を行使して葬ると宣言しています。
この北朝鮮のミサイル問題から分かるように、東アジア共同体構築のプロセスにおいて米国抜きの、域内国のみで安全保障問題を対処しようとするのは非常に危険だと言わざるを得ません。私は、東アジア地域の平和と安定のためにはその基軸を日米同盟に置き、この地域で有効に機能させていくことが求められていると考えます。
日本は、東アジア地域における米国の存在と関与を前提として、安全保障の観点から日米同盟を堅持し、この地域の平和と安定のために米国の軍事・政治的プレゼンスの重要性を域内国に示すことに努めるべきです。東アジア地域において脅威が出現した場合でも、日本はその安全保障環境の変化に柔軟かつ的確に対処すべく、東アジア地域の基軸を日米同盟として、域内国と協力を図ることを忘れてはならないと考えます。
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