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2011-09-23 00:00
(連載)プーチン首相の大統領復帰の可能性高まる(2)
飯島 一孝
ジャーナリスト
また、リベラル派のシェフツォーワ・カーネギー財団上席研究員も「プーチン・チームが誰になるかは関係なく、プーチンがもう一度大統領に戻って、連続2期12年(大統領の任期は現在4年だが、次から1期6年になる)務める可能性が高まっている」と見ている。今後の政治状況については、「現在の体制は、ソ連時代に比べて、権力を強制するメカニズムがないので、深刻な停滞状態に直面し、弾圧を強めるしかなくなる」と悲観的な見通しを示した。
その一方、『グローバル政治の中のロシア』誌のルキャノフ編集長は「プーチンは、国民が期待する決定を好まないところがあり、最終的には違う決定になる可能性が高い」と述べ、大統領に復帰するよりも、今のまま首相にとどまって、大統領を「お飾り」にする確率が高いと予測している。
結局、現在のプーチン・チームに対抗する勢力はなく、プーチンが大統領に復帰して統治するか、首相にとどまって大統領を替えるか、の二者択一との見方が大勢だった。プーチンは大統領に当選した2000年以来、すでに12年近く権力の座にあるが、さらに2期12年実権を握れば、18年間共産党書記長を務め「停滞の時代」と言われたブレジネフ政権を上回ることになる。
こうした雰囲気が色濃くなっていて、若者やインテリの間で閉塞感が強まっているように感じる。一方では、「(反体制デモのような)直接行動に参加する意思があるか」との質問に、21%の人が「ある」と答えたという世論調査結果もある。政権側の対応によっては、今後政治不安が高まる可能性もあり、年末の下院総選挙、さらに来年3月の大統領選と続く「政治の季節」は目を離せない。(おわり)
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