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2011-09-22 00:00
(連載)プーチン首相の大統領復帰の可能性高まる(1)
飯島 一孝
ジャーナリスト
雨の日が多く、木々の緑が色づき始めたロシアで、来春の大統領選をめぐる動きが活発になりつつある。そんなさなか、再選を目指すメドベージェフ大統領に厳しい世論調査結果が出た。有力紙『コメルサント』が9月14日、「メドベージェフ大統領の業績、回答者の47%が回答保留」という見出しで報道したもので、大統領の再選に黄信号が灯ったとの見方が出ている。
全露世論調査センターが実施した調査によると、メドベージェフ大統領の1期目の業績を尋ねたところ、一番多かった答えは「回答保留」、つまり「目立った業績が浮かばない」というもので、47%を占めた。しかも「業績と呼べるものはない」と答えた人が23%もあり、これを合わせると70%に達する。わずかに「大統領の業績」としてあがったものは、社会保障部門7%、外交6%などにとどまった。
この調査結果に、ロシア共産党のある幹部は「統計的には(大統領の業績は)誤差のレベル」と皮肉り、野党「公正ロシア」の幹部は「メドベージェフ大統領は、プーチン首相にすべて負んぶしているからだ」と述べ、大統領は事実上、首相の部下であることを匂わせていた。
先週、日露学術報道専門家会議の一員としてモスクワを訪れ、政治評論家やジャーナリストにインタビューしたところ、現政権について「メドベージェフは、プーチン・チームの一員にすぎない」とし、「実権を握っているのは、プーチン首相」と断言する人がほとんどだった。そのうえで、中立系ラジオ局「モスクワのこだま」のベネジクトフ編集長は次期大統領選について「プーチン首相が当選する可能性は70%、第3の候補が当選する確率は20%、メドベージェフ大統領再選の可能性は10%だ」と語った。(つづく)
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