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2011-09-09 00:00
(連載)「メドベージェフはロシアのリー・クアンユーになるべき」か?(2)
飯島 一孝
ジャーナリスト
そのうえで、この論文は、(1)メドベージェフ大統領をできるだけ早く大統領候補として公表する。プーチン首相はメドベージェフ支持を公にし、対立候補を立てない、(2)メドベージェフが政権側の唯一人の候補と発表されたら、与党「統一ロシア」はメドベージェフを全面的に支持する、の2条件を順守するよう求めている。
この論文に対し、民主派のラティニナ女史は『モスコー・タイムズ』紙で「リー・クアンユーは50年以上公職に就いた伝説的な人物で、メドベージェフとは共通点がない。しかもリー・クアンユーは民主主義者でもない」と言い切り、筆者のユルゲンス氏を「皮肉屋になったのか」とヤユしている。
この論文には、ロシアの悲願である現代化を推進するにはメドベージェフ大統領の再選が不可欠との気負いと、なかなか立候補者を決めないプーチン首相への焦りが強く現れている。メドベージェフの右腕と言われるユルゲンス氏からすれば当然なのかもしれないが、リー・クアンユーと同一視するには余りにも時代と背景が違いすぎる。
こうした親メドベージェフ派の前のめり状態が選挙戦にどう影響するのか。プーチン陣営はどう対応するのか。いずれにしろ、大統領選をめぐる両陣営の対立が今後さらにエスカレートするのは必至だろう。(おわり)
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