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2011-04-18 00:00
(連載)来春の大統領選に向け動き出したロシア政界(1)
飯島 一孝
ジャーナリスト
日本は、東日本大震災からようやく復興に向けて動き出したが、ロシアでは、来年春の大統領選を1年後に控え、政界が事実上動き出した。その先陣を切ったのは、メドベージェフ大統領自身で、それに対し、プーチン首相は「まだ早すぎる」と抑えにかかっている。メドベージェフ大統領は昨年秋ごろから大統領選を意識した言動を続けてきた。それは最大のライバルであり、庇護者つまりパトロンでもあるプーチン首相に向けて、自分の存在感を示すことだった。具体的には、首相から大統領再選への「お墨付き」をもらうことである。
ところが、首相は「大統領選が近づいたら話し合って決める」といい続け、はっきりした態度を示していない。次期大統領選は来年3月に予定されており、すでに1年を切ったのに、未だに首相の態度は煮え切らない。そこでBRICS首脳会議出席のため訪中するのを機に、中国マスコミのインタビューに応じて、改めて再選への意思を示して、首相の決断を促したという構図だろう。
これに対し、プーチン首相は、自分も大統領選に立候補することを排除しないとしつつ、「まだ選挙まで1年ある。もし我々が変なシグナルを出せば、行政機構の半分が変化を期待して止まってしまう」と、つまり「時期尚早だ」と、答えたのだ。裏を返すと、大統領選を巡って政界はメドベージェフ派とプーチン派に二分されている状態にあるということになる。
メドベージェフ大統領は「あと1年弱しか残っていない」とあせっている感じがするが、プーチン首相は「まだ1年ある」と余裕しゃくしゃくの状態といえる。つまり、首相は「結論を先送りにすれするほど、自分にとって有利だ」と踏んでいるからだ。それだけ国民の支持率が高いし、3分の2の議席を占める最大与党を握っている、という自信もあるからだ。(つづく)
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