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2006-06-05 00:00
中国人の進出振りをもっと冷静に分析する必要がある
小早川 潔
会社員
5月22日付けで私は「日本こそもっと積極的に文化外交を推進すべき」と題した投稿を発表し、「中国の文化外交は平和的に推進されている」との意見を述べたが、これに対し佐藤晶子氏から「とても同意出来ない楽観論」との批判を頂戴した。しかし、現在の中国の文化外交や中国人の世界進出を見る限り、それが武力の行使や武力による威嚇を伴うものでないことは明らかである。平和的に行われているのが事実である。
清朝末期に中国国内の不安定な政治、経済の状況を逃れて、数百万の中国人が東南アジアを中心に北米や中南米を含む世界中に移住したが、最近の中国人の大量移住はこれに次ぐ現象であり、注目を要することは事実である。違いは、清朝末期が国内不安定の結果であったのに対して、今回は国内の経済発展のエネルギーの対外輸出と言うことである。
日本人にはかつてこのような体験がないので、一見奇異に感じ、気味悪く、不安視しがちである。もっと中国の立場に即して物を見るべきである。かつて華僑は流通業に従事するのが専らであり、その国の政治、経済情勢が悪くなると、迫害などを恐れて、すぐ仕事をたたみ、他国に移住するのが常であった。論語にも「危邦には入らず、乱邦には居らず」と言い、また「道行われず、筏に乗りて海に浮かばん」とも言う。これらは中国政府の国家戦略というよりも、「上に政策あれば、下に対策あり」という中国人の民情のしからしめるところである。日本人は中国人の進出振りをもっと冷静に分析する必要があろう。
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