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2011-03-25 00:00
なによりも求められているのは、強いリーダーシップだ
川上 義幸
NPO法人クリエイト九州理事長
関東大震災の直後、内相に内定していた後藤新平は、強いリーダーシップのもとに帝都復興院の総裁として震災後の復興を主導しました。日銀総裁、のちに蔵相を引き受ける井上準之助を、「身命を賭して御奉公するのは、今の時だよ」と諭しています。帝都の東京は焦土と化していますが、呆然としている時ではないというわけです。今回の震災で、関東大震災から学ぶことは多そうです。
東日本大震災の震後の状況も、福島第1原発事故や被災地の状況が最悪の状況をなんとか脱し、今後政府に対する被災地の人や国民の要求、期待は、量だけでなく、質的なものも増えていくと考えられます。それと同時に、これまでの政府の対応に対する批判の声も出てきました。危機においては、「官邸に情報を一元化し、課題に優先順位をつけ、衆知を集めて支持を出す。そして、トップは大局を見据え、国民にビジョンを示す」ことだと、飯島元首相主席秘書官は言います。
しかし、菅首相は「政治主導」にこだわるあまり、大局を見失い、福島原発を視察したり、東電に乗り込んだりと、現場を混乱させていたのではないかと思われます。そのほかにも、「政治主導」と称して「対策本部」をたくさんつくって、政治家があれこれ議論するのも問題で、素人の政治家が新鮮な発想で新しい意見を言うのも、時にはいいが、緊急時にはそれではダメだとも言います。
自衛隊、消防、警察そして国の地方組織などの人々に任せることです。民主党政権下でないがしろにされても、使命感に燃えて頑張っているこれらの人びとの努力で、災害は克服されていくものです。政府に求められるのは、関東大震災時のようなリーダーの役割です。
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