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2011-02-27 00:00
(連載)ロシアの高圧的対日態度にどう対応すべきか(1)
茂田 宏
元在イスラエル大使
ロシアは最近、日本に対してその4島返還要求を諦めさせようと、露骨な圧力を加えてきている。11月1日のメドヴェージェフ大統領の国後島訪問、国防大臣をふくむ閣僚の北方領土訪問、北方領土での軍備の強化方針の発表、北方領土における中韓との合弁事業呼びかけなどである。さらに、訪ロした前原外相に対して、ラブロフ外相は「日本は第2次大戦の結果を尊重せよ」「第2次大戦の結果の見直しはすべきでない」「日本側が態度を変えない限り日露交渉は見込みがない」などと述べている。更に2月21日には,駐露米大使を外務省に招致し、米国が日本の立場を支持していることに抗議を申し入れている。
日本としては、こういうロシアの圧力行使には強く反発するとともに、日本の4島返還要求は歴史的、法的に正当な要求であり、4島返還要求の立場は、ロシアが何をしようが微動だにしないことを示していくべきであろう。このような圧力は、日本国民の対ロ感情をさらに悪化させるだけで、何の効果もないと分かれば、こういう圧力行使は止め、日本と話し合う必要に再度立ち返ってくるだろう。
日本は、北方領土問題を主権の問題として60年以上提起してきた。米、中、韓、欧州諸国も日本がどう対応するか、見ている。ここで日本がロシアの圧力に屈して安易な妥協をすれば、日本は主権の問題として提起してきた問題でも譲る国だと認識され、世界中の国から軽侮の念を持って見られることになるだろう。その影響は多方面に及ぶ。
私は「2+アルファーなどの安易な妥協をする日本」と「北方領土問題は未解決のままに残るが、4島返還を要求し続ける日本」を比較すれば、後者のほうがずっと日本の国益に沿うと考えている。(つづく)
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